家づくりの際に最初に行われる工事が基礎工事です。
基礎工事はいくつかの工程に分かれています。
まずは敷地に地縄というものを張ります。
これは、建物が境界からどのくらい離れているかを現場で確認するためのものです。
このとき、張られた地縄を見て「あれ、すごい狭いんだけど大丈夫?・・・」と思われる方が
ほとんどです。
実際、平面で見ると狭そうに感じてしまいますが、工事が進み立体的になってくるとすごく大きく感じると皆様おっしゃられます。
地縄張り

配置確認後、基礎の高さの確認を行い、雨水などが敷地内に溜まることなく、道路や側溝にしっかり流れるように設定します。
丁張りという作業を行い、高さの目印として木杭などを設置。
高さが決まれば、掘削して地盤面の安定性を保つために岩石を砕いた作った砕石を敷き固めます。
丁張り、防湿シートの施工

敷き固めた上からは、防湿シートを敷きます。
これにより床下へ湿気が上がることを防ぐことができます。

次は、鉄筋工事です。
コンクリートは、押さえつけられる力には強いですが、引っ張られる力には弱いという性質があるため、鉄筋がそれを補う役割をします。
コンクリートを流し込んだ後は、確認や修正ができないため注意して施工します。
スリートラスト工務店では、工事の各段階ごとに自社監査を行っております。
自社監査は専用のスマートフォンアプリを使用し、各項目ごとに現場で確認をしていきます。
今回は、鉄筋の配置や種類、間隔、コンクリートの厚さが確保できるか(かぶり厚さ)などを
確認しました。(コンクリート工事前の監査では48項目について確認しました。)
確認した内容はパソコン上にも反映され、工事記録としてしっかりと保管します。
現場で確認しながらアプリへ入力


記録はしっかりと保管されます!

鉄筋の配置については、この自社監査のほか、専門の第三者機関の検査を受けてから次工程へと進みます。
鉄筋工事が完了すると、事前に施工してある型枠に沿ってコンクリートを流し込みます。
天候にも配慮しながら工事日程を決めます。
コンクリートが固まるまでの養生期間をしっかり設けたのちに、型枠を取り外すと基礎の完成となります。
職人さん達の丁寧な仕事により、家の土台となる、とても重要な基礎部分が出来上がります。