スリートラスト工務店は『暮らしに「ワクワク」と「安心」を。』をコンセプトに、主に注文住宅を手がける工務店です。
そんなスリートラスト工務店がこだわりを持ってリノベーションした、戸建て住宅のモデルハウスを本日ご紹介いたします。
リノベーション住宅が建つのは、会津地方の中心都市である会津若松市。
周辺には商業施設があり、すぐ傍にはバイパスが通る利便性の良い場所です。
こちらの物件を、スリートラスト工務店代表の遠藤さんに案内していただきました。
インタビュアー / 小林 紘大
新潟市内の工務店で家づくりの実務経験を積んだ後にコウダイ企画室。としてフリーランス建築士として活動中。
「楽しい暮らしは自分でつくる」をモットーに新潟の家づくりを楽しく応援していています。
閑静な住宅地に入っていくと、見えてきたのはブラックのガルバリウム鋼板にレッドシダーを組み合わせたモダンな住宅。
この住宅が、今回紹介するリノベーションモデルハウスです。
リノベーションの設計や現場管理を行ったのは、スリートラスト工務店の代表取締役である遠藤遼平さん。普段はお客様の想いや希望を元に家をつくる遠藤さんが、自分の想いを詰め込んだリノベーションはどのような仕上がりになったのでしょうか。
まずは、リノベーション前後の間取りをご覧ください。
▼BEFORE
▼AFTER
どのような意図で間取りを変更し、そしてどのような工事を行ったのか、住宅を見学しながら遠藤さんにお話を伺いました。
ーーー今回のリノベーションでは、どんな工事をしたのですか?
「住宅の築年数は12年しか経っていなかったのですが、内装だけをきれいにするのではなく、建物の内外装を取り払って構造体だけを残し、耐震性や断熱性を高める性能向上リノベーションをおこないました。
窓はすべて断熱性能の高いサッシに入れ替え、床も断熱仕様に。既存のグラスウールは撤去して新しいグラスウールを充填しました。外張りの断熱材も45mm追加しています。
実際にどのくらいの断熱性があるのか冬に温度を測ってみたところ、1階の暖房をつけておけば温かい空気が家全体を循環し、2階は暖房をつけなくても22~23度の室温を保っていました。
さすがに外気温がマイナス5度を下回ると2階でも暖房が必要でしたが、寒さが落ち着いてくる3月には1階の暖房のみで過ごしてもらえます。」
ーーー水まわりのポイントはどんな部分ですか?
「洗面所と脱衣室を分けているので、誰かがお風呂に入っていても洗濯ができるようにしています。」
洗濯と言えば朝のイメージがありますが、近年共働き世帯が増えたこともあり、夜に洗濯する家庭も増えてきました。しかしその場合、家族の入浴中には作業がしづらく、作業スペースも狭まるのが難点。
この住宅には洗面+ランドリールームが設けられているので、作業スペースが広くとれることはもちろん、家族の入浴と洗濯を並行して進められるよう、家事動線に配慮した間取りになっています。
ーーー換気について教えていただけますか?
「2階リビングなので、空気が床下を通って流れるように換気経路を確保しました。リビングや寝室、階段を通して室内の空気が大きく循環するように設計しています。」
ーーー気密性について教えていただけますか?
「気密性を表すC値(※)は中間実測して0.8です。壁全体に気密シートを貼り、天井には断熱材のネオマフォームを施工し、隙間を重点的に埋めました。」
(※)住宅における相当隙間面積のことで、C値が低いほど気密性が高くなる。
ーーー耐震性は補強しましたか?
「耐震補強工事によって、耐震診断構造評点1.32(※)まで高めています。」
(※)建物の耐震性を示す数値で、評点1.0〜1.5で震度6強レベルの大地震が起きたときにも「一応倒壊しない」レベル
ーーー設計のポイントを教えていただけますか?
「周辺住宅の窓の位置を考慮し、視線が抜ける方向にスクエア形の窓をつくったことです。」
遠藤さんが答えてくださったように、そうすることで室内に解放感がうまれ、日の光がたっぷりと室内へと降り注ぎます。大きな開口部を増やせるのは、2階リビングならではのメリットです。
心地よい光がリビング全体に入ってくるので、晴れの日は夕方まで照明いらず。
光熱費の節約にもつながります。
室内のぬくもりや日当たり、生活・家事動線などを、モデルハウスの見学時にぜひ体感してみてください。
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